9月1日から中国の28都市において運転免許証の電子化が始まります。
28都市の内訳は上海、北京、点心、石家庄、長春、大慶、無錫、蘇州、塩城、泰州、寧波、嘉興、南昌、済南、青島、長沙、広州、深圳、南寧、重慶、成都、綿陽、自貢、南充、貴陽、西安、銀川、昆明となります。（天津、蘇州、成都はすでにテスト済の都市）
これまでの運転免許証は紙だった
これまでの中国の運転免許証は紙を模様のついた反射素材でラミネート加工しただけのもので、偽物の運転免許証が出回ることもありました。
紙製の免許証サンプル
電子免許証は紙製と同等の法律効力
現在免許証を持っている場合、「交管12123」というアプリをインストールして登録すれば、電子免許証が交付され、紙の運転免許証と同じ法的効力を有するとのことです。
運転免許証の電子化により、車両の運転管理、交通違反への対応、交通事故への対応などの交通管理業務がオンライン上ですべて行えるようになります。
また、保険金請求、レンタカー、人材紹介などの際にも、関連部門が運転資格をオンラインで確認することができるようになり、企業の利便性が高まるということです。
省をまたぐ中古車取引が可能に
また、同日9月1日より上海、北京、天津を含む218の都市（山西、広東、広西等10省（区）は全域）にて、省をまたぐ中古車取引の登録が可能になります。
これまで省をまたぐ場合は2箇所を行き来する必要がありましたが、運転免許証の電子化により、オンラインで中古車取引の登録が可能になるので、中古車取引の促進につながると見られています。
中古車マーケットが大きな市場になる
中国自動車販売協会の8月のデータによると、今年上半期、中国の中古車市場は成長の勢いを見せ、中古車取引は843万台に達し、昨年同期比52％増、2019年同期比でも22％以上の増加となり、近年の中国の中古車市場の中で最高の結果となりました。
現在、中国における新車販売台数に対する中古車取引の割合は、2019年同期の0.55：1から0.64：1に増加しており、自動車市場における中古車市場の重要性が高まっています。
8月23日に行われた国務院新聞辦公室の記者会見にて、商務部部長は「中古車マーケットが大きな市場になる」と語っているとおり、運転免許証の電子化で市場拡大は加速していくと思われます。
出典：上海本地宝 重磅！9月1日起，你的驾驶证将有大变化！
中国青年报 扩大二手车流通 我国发力循环消费
ライター：タカハシヒロミ
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