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【アテンドや週末に】上海の王道「City Walk」街歩きコースまとめ

2023年9月7日

中国のSNSでよく目にする「City Walk」とは、カフェ巡りや美術館巡りなど様々なテーマで街歩きすることを指す。今回は上海の景色を楽しむ王道コース10選をご紹介。上海の週末街ぶら散策やアテンドにご参考いただきたい。

多倫路コース〜2.8km

数百メートル続く多倫路文化名人街のある辺りは、上海租界時代の日本居住区として知られている。当時の日本人居住区には、詩人の金子光晴、上海に書店を開いた内山完造など、文化人も多く住んでいたと言われ、魯迅や郭沫若など日中の架け橋となった中国の近代文学者にとってもゆかりの多い通りとして隠れた観光名所となっている。

歴史建築が多く残り、骨董店・古道具店・カフェが並ぶ街歩きスポットだ。

武康路コース〜2.3km

このあたりは旧フランス租界と知られ、フランス式の歴史建築が残る。中でも1924年に建てられた武康大楼は、当時、上海の外灘で有名となったハンガリーの建築家・ヒューデックが設計したもので、先が鋭角な船のような形をしている。映画などのロケ地として使用されとても人気のある建築であるが、中は普通の民家なので立ち寄ることはできない。

武康路は中国近代史における重要人物が住んでいた場所が散在しており、武康路40号は、かつて民国政府の総理であった唐紹儀の住居であり、彼が暗殺された場所だ。武康路113号は、有名作家の巴金が『随想録』を書き、「文化大革命」や人間の暗い面を振り返った場所。武康路262号は毛沢東夫人だった賀子珍が、武康路1843号は孫中山夫人の宋慶齢がそれぞれ住んでいた場所である。

思南路コース〜1.9km

当時フランス租界は淮海路を中心に展開しており、思南路の辺りも旧フランス租界として知られている。車通りが少なく、プラタナスの木々が生い茂るため、日差しが照る日でもわりと歩きやすい。田子坊から、周恩来の故居「周公館」、思南公館、孫文の故居「孫中山故居記念館」を通り、淮海路へと続く落ち着いた雰囲気の一本道だ。

愚園路コース〜4.8km

1860年に太平天国の李秀誠軍が上海を攻撃したため、静安寺の北側に軍用道路として築かれたのが最も古い愚園路の区間である。1899年に共同租界が大規模拡張され、西側の境界が静安寺の西側に押しやられため、この区間も共同租界の境界線に含まれることとなり、道路の東端にある常徳交差点と合わせて、「豫園」にちなんで愚園路と名付けられた。

1911年、共同租界土木局は共同租界の外側にある小さな河岸を埋め立てる工事を始め、愚園路を西へ延ばし、さらに1913年には白里南路(現在の長寧路)まで延長したという歴史がある。第一次世界大戦終結後の10年間に渡って、多くのガーデンハウスや新しいスタイルの路地が建設され、上海でも有数の高級住宅地となり、多くの文化人を含む中流階級や上流階級の人々が定住する場所であった。

新華路コース〜2.9km

新華路は元々「法華路」と呼ばれ、北の古鎮「法華鎮」に位置する「法華禅寺」ちなんで名付けられた。「法華路」は後に安和寺路(Avenue Amherest)に改名され、江浙戦争中の1925年に修築され、共同租界をまたぐ越界築路に属す道路であった。元々農地であった新華路一帯はコロンビア・サークルとして開発され、多くの外国人が住む高級住宅街となった。現在では、コロンビアサークルはリノベーションされ、当時の欧風建築を生かした人気スポットとなっている。

長楽路コース〜6km

旧フランス租界地域の長楽路は、1914年から1943年までは蒲石路(Rue Bourgeat)と呼ばれていた。1943年、旧フランス租界の拡大により、蒲石路と刘家弄と呼ばれた区間をあわせて長楽路と呼ばれるようになった。通り沿いには民家が多いが、洋風建築も多く残る。いまでは、おしゃれな飲食店やチャイナドレスのオーダーメイド店が並ぶ通りとなっている。

衡山路コース〜3.9km

この場所は、1914年に当時のフランス租界が西に大規模拡張される前は空き地だった。後にフランス租界に編入されたあと、1922年に徐家匯に通じる幹線道路としてフランス租界局によって建設された。

第一次世界大戦時のフランス軍総司令官フィリップ・ペタンにちなんでアヴェニュー・ペタンと呼ばれ、一番最初に建てられたのはアメリカンボーイズスクールであった。向かいにはアメリカ人のために上海国際礼拝堂が建築され、1920年代には、道路の両側にヨーロッパ風のガーデンハウスが立ち並んでいた。1930年代には、上海の地価の上昇に伴い、不動産開発業者がアヴェニュー・ペタン沿いに新しくマンションが建設された。

1943年に王景偉政権がフランス租界を引き継いだ後、衡山路と改名され、1990年代には有名なバー街へと発展していったが、2015年以降、衡山路のバーは徐々に閉店・移転され、太康路や張園といった新興エリアに取って代われていった。

現在では永平里という商業エリアが衡山路駅付近に建設され、再び賑わいを見せている。

蘇州河コース〜3.7km

蘇州河沿いには、上海の工業の繁栄と発展を代表する倉庫や工場として使用されていた工業遺跡が点在している。福新麺粉旧倉庫は租界時代のイギリス系の会社により設計され、当時の栄華を感じさせる。四行倉庫は4つの銀行の倉庫として使われたため、このような名前がついており、日中戦争中の1937年「四行倉庫の戦い」にて日本軍の攻撃にも耐えた建築物として中国20世紀建築遺産に選ばれている。また、元々はブロードウェイマンションと呼ばれていた上海大厦は、上海で最初の最上階にレストランを持つホテルであった。

外灘コース〜4km

王道の外灘コースは初めて上海観光をする際に誰もが訪れるであろうコース。

この一帯は19世紀後半から20世紀前半にかけての租界地区であり、当時建設された西洋式高層建築が建ち並んでいる。租界時代の行政と経済の中心であったことから現在も官庁と銀行が多いが、高級ブランドの旗艦店やレストランやバーなどが立ち並ぶ。

陸家嘴コース〜11km

黄浦江を挟んで東側のコースは、新しい現代建築が多く並ぶ。黄浦江沿いは遊歩道となっており歩きやすい。東方明珠のある陸家嘴から、上海万博の跡地に位置する中華芸術宮と世博公園までの11キロのコースは、少し距離があるので自転車で行っても面白い。

以上上海Citywalk街歩き10コースをご紹介。秋の涼しい時期にぜひ行ってみては!

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