えんどう豆、スナップえんどう、そら豆、梅雨を前に豆類がたくさん出回るようになりました。
梅雨の季節になると顔や下半身がむくみやすい、体が重いといった不調を感じる人も多いのではないでしょうか。
中医学では、それらの不調は梅雨の湿気が体内に入り込み、余分な水分が溜まることが原因と考えられています。
梅雨が苦手な人には今が旬の豆類がおすすめ。梅雨どきの不調を軽減してくれます。本格的に梅雨が始まる前から豆類を食べ始めて体を整えておきましょう。
えんどう豆の卵とじ
材料
- えんどう豆(さやつき) 350g
- 塩 8g
- 水 カップ4
- あれば重曹 ごく少量
- だし汁 カップ1
- 塩 適宜
- みりん 大さじ1
- 卵 2個
作り方
えんどう豆はさやから取り出しさっと洗う。
ボウルに水気を切ったえんどう豆、塩8gを入れ手で揉んだあと、5分ほどおく。
鍋で水カップ4を沸騰させる。えんどう豆を塩ごと入れ、落とし蓋をして茹でる。
ちょうどよい柔らかさに茹で上がったら、耳かき一杯程度のごく少量の重曹を入れたらすぐに火を止める。
落とし蓋の上から糸を引くくらいの流水を注ぎながらゆっくりと冷ます。粗熱が取れたらザルに上げ水気を切る。
鍋でだし汁を温め、みりん大さじ1と塩適宜を入れる。えんどう豆を加えて静かに煮る。
溶き卵を少しずつ流し入れ、全体が半熟になったら蓋をして蒸らす。
シワになりにくいえんどう豆の茹で方をご紹介しました。もしかして、豆類は調理が面倒だと思っていませんか?
大丈夫です。拍子抜けするくらい簡単でとってもおいしい豆料理があります。
塩茹でスナップえんどう
スナップえんどうの両側の筋を取り除き、沸騰したお湯に1%程度の塩を加え、スナップえんどうを2分〜2分半ほど茹でる。ザルに上げてそのまま冷ますか冷水にさらして冷ます。お好みでマヨネーズを添える。
塩茹でしただけなのに甘みがあっておいしく、見た目もみずみずしく鮮やか。ポリポリした食感も楽しいですね。パクパクいけます。
焼きそら豆
そら豆をさやごと洗い、フライパンやトースター、グリルなどで焦げ目がつくまでしっかり焼くだけ。そのまま、もしくはお好みで塩をふりかける。
さやの中で蒸し焼きになったそら豆はホクホクで、旨味が凝縮されていてほんとうにおいしいです。食物繊維たっぷりの薄皮ごといただけます。
中医・薬膳のポイント
梅雨の季節になると体に余分な水分が溜まりやすく、胃腸を弱らせるため消化器系の働きも悪くなります。
沿岸部に位置する上海、海に囲まれた日本、どちらもただでさえ湿気が多いのに雨が降るとジメジメ。このような湿気の多い地域で暮らす人は胃腸が弱いことが多く、梅雨時期になるとむくみ、体が重い、眠い、手足がだるい、下痢しやすいという不調がよく見られます。さらにはイボができやすくなったり、ほうれい線が気になり出したりします。
この季節のポイントは体の中から余分な水分を取り除くことと、消化を助け胃腸の働きを補うこと。豆類はまさにその両方を満たしてくれる梅雨どきの強い味方なのです。
今が旬のえんどう豆、スナップえんどう、そら豆などの豆類以外にも、乾燥豆の大豆や黒豆にも同様の効能があるので、うまく活用してくださいね。 ただし、豆類の食べ過ぎは胃腸の負担になります。また、お腹が張りやすい人や消化不良を起こしやすい人は控えめに。
せっかくだから中国にいるうちにぜひ試したいモノ・コト
ほんのり甘くておいしいお酒——棗(なつめ)ワイン
イライラや落ち込みといった精神的な不調になつめワインはいかがですか。
乾燥なつめをさっと洗って乾燥させ、清潔な容器に1/3くらい入れてワインを注ぐだけ。1週間ほどでほんのり甘い薬膳ワインの出来上がりです。(ワインは赤白どちらでもOKです)
なつめは精神を安定させ、不眠を改善して肌の状態をよくしてくれます。また、胃腸の働きを助けて消化器系を整えてくれます。
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