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寒い冬に食べたい食材は「黒」

寒さが厳しくなってきました。中医学では寒い冬には「腎」が弱りやすいと考えられています。そのため、冬は腎を補う食材を摂ることが大切になります。

薬膳では、黒い食材が腎を補う食材とされています。

これを振りかけるだけで薬膳料理に「黒ごま」

黒い食材と言われてもすぐに思いつかないかもしれませんが、一番身近で一番手軽に使えるものといえば、黒ごまです。

黒すりごまを常備して、おかずにパパッと振りかければそれだけで立派な薬膳。サラダ+黒すりごま、味噌汁+黒すりごま、キムチ+黒すりごま…など、いろいろ試してみてくださいね。

お米と一緒に炊いてしまおう「黒豆」

お正月のおせち料理の定番、黒豆の蜜煮。黒豆も黒い食材です。

黒豆は煮るのが面倒と感じるかもしれませんが、ご飯を炊くときに黒豆と酒、塩を入れて一緒に炊くだけで、黒豆が普段使いの食材に早変わりします。

黒豆ご飯

とりあえず投入してみよう「黒きくらげ」

他に黒い食材といえば、中国でお馴染みの黒きくらげ。秋の食材としてご紹介した白きくらげは保湿力の高い美肌食材でしたが、黒きくらげは冬の食材です。

使うときは、乾燥黒きくらげを水で戻してから、火を通します。

わざわざ黒きくらげ料理を作らなきゃと頑張らなくても、いつもの鍋や炒めものに水で戻した黒きくらげをプラスすればいいのです。ほとんど味も匂いもないので、結構いろんな料理に合いますよ。みじん切りにして餃子の餡などに混ぜ込むのもおすすめです。

豚肉と黒きくらげの卵炒め

豚肉と黒きくらげの卵炒め

材料

  • 豚こま切れ 150g
  • 乾燥黒きくらげ 5g
  • 卵 2個
  • 生姜 1片
  • 塩、胡椒、紹興酒 適宜
  • 片栗粉 小さじ1/2
  • ごま油 適宜

作り方

きくらげは水に1晩つけて戻し、水洗いして水気を切る。石づきがあれば取り除く。

生姜は千切りにする。

豚肉は塩胡椒、紹興酒で下味をつけ、炒める直前に片栗粉をまぶす。

フライパンにごま油を入れて熱し、溶き卵を加えてふんわり大きく混ぜて取り出す。

フライパンにごま油を足して熱し、千切り生姜と豚肉を炒め、肉の色が変わってきたら黒きくらげを加えて炒める。

卵を戻し入れて塩胡椒で味をととのえる。

黒きくらげを早く戻したい場合は、ぬるま湯を使うと20分ほどで戻せます。

中医・薬膳のポイント

中医学では冬に腎が弱りやすいとされていますが、腎は老化に大きく関係する臓器でもあります。腎が弱ると現れる症状は、下半身の冷え、腰や膝のだるさ、頻尿、失禁、白髪や抜け毛、難聴など、まさに老化現象です。

つまり、冬に腎が弱ると老化が一気に進んでしまうということ。逆に考えると、冬に腎をいたわれば、アンチエイジングになるということです。

黒ごま、黒豆、黒きくらげなどの黒い食材は血液を増やしてくれる食材でもあるので、食べ続けることで肌つやもよくなります。

アンチエイジングにも美肌にもなるなんて、優秀な食材ですね。

また、腎は冬の寒さに弱いので、冷たいものの飲食は控えて生姜やニンニクなど体を温める食材を摂り、腰まわりをしっかり温めるようにしましょう。

せっかくだから中国にいるうちにぜひ試したいモノ・コト

黒ごまのお汁粉——黒胡麻糊

黒胡麻糊

黒ごまのお汁粉「黒胡麻糊」は、見ためは黒っぽくてちょっと不気味ですが、ほんのり甘くてやさしい味です。

1食分ずつ包装された粉末を熱湯で溶かすとドロっとしたお汁粉に。メーカーによりますが、黒胡麻の他にクルミやピーナッツなどが入っていることもあります。スーパーなどで売られています。

朝ご飯代わりやちょっと小腹が空いたときのデザートにもおすすめです。 黒い食材を摂りたいけどできるだけ手軽に済ませたいというときは、この「黒胡麻糊」を試してみてはいかがでしょうか。

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中川 美保子

TUGUMIラボ代表。薬膳研究家、中日翻訳者、成功習慣トレーナー。
お肌のことを考えるうちに薬膳に行き着き、上海中医薬大学日本校で薬膳と中医学を学ぶ。中医薬膳指導士、国際中医師の資格を取得。上海・北京滞在を経て辻調理師専門学校、エコール辻日本料理修了。「なりたい自分は作れる」「薬膳を知らないなんてもったいない」という思いのもと、美肌・健康美・アンチエイジングを中心とした毎日続けられるおいしい薬膳を伝えている。