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蒸し暑い夏に「緑豆」バリエーション

じめじめした暑い夏が続きます。

上海や日本は海が近いため、梅雨時期が過ぎて夏になっても湿気が高く、とにかく蒸し暑いですね。

前回は梅雨をテーマに、不調の原因となる体内の余分な水分を排出し、胃腸の働きを補ってくれる豆類をご紹介しました。

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さて今回は、余分な水分を排出してくれるだけでなく、暑さも和らげてくれる夏にぴったりの食材「緑豆」のご紹介です。

緑豆は日本人には馴染みが薄く感じる食材かもしれませんが、緑豆からできた食材は意外に身近にあります。
それは、緑豆春雨や緑豆もやしです。この夏、ぜひ緑豆バリエーションを楽しんでみてくださいね。

緑豆春雨サラダ

緑豆春雨サラダ

材料

  • きゅうり 1本 
  • 人参 1/3本
  • ハム 4枚
  • 緑豆春雨 30g
  • 塩 適宜

Aの材料

  • 黒酢 大さじ3
  • 砂糖 大さじ2
  • 醤油 大さじ2
  • 胡麻油 大さじ2
  • いり白胡麻 大さじ1
  • すり白胡麻 大さじ1

作り方

きゅうりはまな板の上で塩少々をふって板ずりしてから千切りにする。軽く塩を入れてもみ込み、10分ほど置いて水分が出たら水で洗ってよく絞る。

人参の皮をむいて千切りにする。

ハムを半分に切り、千切りにする。

沸騰したお湯に人参と緑豆春雨を入れて茹でる。緑豆春雨の袋に書いてある時間通りに茹でたらザルに上げ、水で洗ってから水気を切る。

Aをボウルに入れてよく混ぜる。きゅうり、人参、ハムを入れて混ぜ合わせてから、春雨を入れて混ぜ合わせる。

春雨は豆類や芋類から取れたデンプンを加工してできています。中国の春雨は緑豆を原料としているものが多く、日本の春雨はジャガイモやサツマイモなどを原料としているものが多いです。

原材料が違えば効能も変わってきます。余分な水分の排出と暑さを和らげる目的で春雨を使用する場合は、原材料が緑豆であることを確認してくださいね。

緑豆もやしと茄子の中華炒め

緑豆もやしと茄子の中華炒め

<作り方>
豚薄切り肉を塩胡椒と酒で下味をつけてから、油をひいたフライパンで炒め、肉の色が変わってきたら、もやしと茄子を入れて炒める。火が通ったら、醤油大さじ1、黒酢大さじ1/2、はちみつ小さじ1(砂糖でも可)を入れて炒め合わせる。お好みで刻みネギを散らす。

実はもやしには「緑豆もやし」「大豆もやし」「黒豆もやし」などがあります。その中でも蒸し暑い夏に適しているのが「緑豆もやし」です。これまでは、もやしの種類を意識したことなどなかったかもしれませんが、ぜひ「緑豆もやし」を探してみてくださいね。

ちなみに、この料理でもやしと一緒に炒める茄子も、体の熱を冷ましてくれる夏向け食材ですよ。

中医・薬膳のポイント

緑豆は体内の余分な水分を排出するだけでなく、体を冷やす性質があるため、暑さで体内に停滞した熱を取り除いて暑さを和らげてくれます。さらに解毒作用もあります。

そのため、中国では夏バテを防ぐために緑豆スープを飲む習慣があります。

緑豆に体を冷やす性質があるということは、暑い夏には適した食材でも寒い冬には不向きな食材です。特に冷え性の人は冬には控えめに。また、胃腸を冷やすので、慢性下痢や胃腸が弱い人は食べすぎないように注意しましょう。

緑豆のほかに、スイカもむくみを取りながら体の熱を冷まし、喉の渇きを癒してくれる夏バテ解消食材です。暑いからといって、水分を摂りすぎるとむくみのもとになります。飲むなら緑豆スープやスイカジュースがおすすめです。

せっかくだから中国にいるうちにぜひ試したいモノ・コト

暑さもスッと和らぐ中国の夏の定番——緑豆スープ

緑豆スープ

夏になると中国の家庭でよく飲まれているのが緑豆スープです。

緑豆1/4カップと水500mlを強火にかけ、沸騰したら弱火にして、緑豆が柔らかくなるまで煮るだけ。一晩水につけておくと火の通りが早くなります。

そのまま汁だけお茶代わりに飲んでも、蜂蜜や砂糖を加え冷やしてデザートにしても。

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中川 美保子

TUGUMIラボ代表。薬膳研究家、中日翻訳者、成功習慣トレーナー。
お肌のことを考えるうちに薬膳に行き着き、上海中医薬大学日本校で薬膳と中医学を学ぶ。中医薬膳指導士、国際中医師の資格を取得。上海・北京滞在を経て辻調理師専門学校、エコール辻日本料理修了。「なりたい自分は作れる」「薬膳を知らないなんてもったいない」という思いのもと、美肌・健康美・アンチエイジングを中心とした毎日続けられるおいしい薬膳を伝えている。