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春の食材「菜の花」で腫れ物を散らして美しく

2022年4月6日

春は気温の上昇とともに血が乱れ滞りやすくなります。また、冬のうちに溜め込んだ老廃物を外に出すデトックスに適した季節でもあります。

この時期にとくに女性におすすめしたいのが「菜の花」です。

薬膳では、菜の花は血の滞りをなくしてくれる春の食材です。とくに子宮内の血の巡りをよくし、子宮筋腫や子宮内膜症などの女性のできもの、はれものを散らしてくれるとされています。解毒の効能もあり、体の内側からきれいにしてくれます。

今回は、さっと作れる菜の花レシピをご紹介。

菜の花のからし醤油あえ

菜の花からし醤油和え

材料

  • 葉の花 1束
  • 醤油 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 練りからし 小さじ1
  • 塩 少量

作り方

菜の花は洗って根元を切り落とす。
鍋にお湯を沸かして塩少々を加え、さっと茹でる。
水にさらして冷まし、水気をしぼる。

①の菜の花を長さ3〜4cmに切る。

ボールに醤油、みりん、練りからしを入れてよく混ぜ合わせる。

③に菜の花を加え全体をあえる。

血の滞りをなくしてきれいにしてくれる女性にとってありがたい菜の花ですが、出回る期間が短いので、菜の花を見かけたら多めに買っておいてもよいかもしれません。

菜の花のたまご雑炊

すぐに調理できない分は洗って水気を取り、粗く刻んで冷凍保存。朝ごはんを軽く済ませたいときに余りもののご飯でちゃちゃっと雑炊にしてはいかがでしょうか。

味付けは塩だけで十分。卵とじにすると苦味が和らいでやさしい味になります。

中医・薬膳のポイント

中医学では、子宮筋腫や子宮内膜症は気の流れが滞ったために、気とともに流れる血の流れが悪くなってどろどろの血が滞り、そこに熱が発生したことでしこりやポリープができたと考えられています。

この血の滞りが悪い状態を「瘀血(おけつ)」といいます。月経のときにレバー状の血の塊がある人は要注意です。

「瘀血」によい食材は菜の花のほかに、サバやイワシなどの青背の魚、ニラ、パセリ、タマネギ、紅花などがあります。

「瘀血」があると子宮のトラブルだけでなく、お肌のつやも悪くなってしまうので、血の流れをよくする食材をぜひ普段から意識するようにしてみてください。血行をよくするためには体も動かしてくださいね!

せっかくだから中国にいるうちにぜひ試したいモノ・コト

「山査子(サンザシ)のお茶菓子--山楂条」

サンザシのお茶菓子

バラ科の果実のサンザシを少量の砂糖と練ったスティック状のお茶菓子。ほんのり甘酸っぱいやさしい味わいです。

実はサンザシも「瘀血」によい食材です。ほかに消化を促進する効能があるので、外食で脂っこい料理を食べすぎた旦那さんにも食べさせてあげてはいかがでしょうか。

食べる量は2、3本で十分です。

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中川 美保子

TUGUMIラボ代表。薬膳研究家、中日翻訳者、成功習慣トレーナー。
お肌のことを考えるうちに薬膳に行き着き、上海中医薬大学日本校で薬膳と中医学を学ぶ。中医薬膳指導士、国際中医師の資格を取得。上海・北京滞在を経て辻調理師専門学校、エコール辻日本料理修了。「なりたい自分は作れる」「薬膳を知らないなんてもったいない」という思いのもと、美肌・健康美・アンチエイジングを中心とした毎日続けられるおいしい薬膳を伝えている。