スマートフォン症候群とは?
隔離政策が続く今、上海で生活していくには毎日、スマホを見なくてはいけません。
朝起きてすぐに、住んでいる小区からのPCR検査や抗原検査のお知らせをチェックし、昼間は、食材の購入のための団購の内容をチェックし、とにかく今まで以上にスマホを手にしているのではないでしょうか。
しかし、長時間スマートフォンを使用していると、身体の痛みや目の疲れなど、様々な症状がでてくるようになってきます。これらの症状を総称して『スマートフォン症候群』と呼びます。
症状その①首の痛み
原因
スマートフォンの使用でうつむく時間が長いと、頭の重量は意外に重いので、首に過度の負担がかかってしまいます。
また、この状態を続けていると、頭の重心が前に偏って首や背中の筋肉に余計な負担が掛かる「ストレートネック(※)」と呼ばれる症状にもなりかねません。
極力右の写真のように姿勢を良くしましょう。
※ストレートネックは、首の骨(頸椎)がまっすぐになってしまっている状態です。
こうなると症状の改善は非常に難しくなるので、今のうちに下記の方法で改善しておきましょう。
① 肩の力を抜き、右手で左の側頭部に手を置き、手の重みでゆっくりと首を横に倒します。
② 頭の重みを感じながら、痛くないところで20秒キープし、終わったらゆっくりと頭を元に戻します。
③ これを左右両方行ったら、ゆっくり頭を回してみましょう。
④ 1周回してみて、まだ痛いところがあったら、その部分で止めてまた、ゆっくりと手で押さえながらキープします。気持ちのいいところで止め、強く押さえないようにしましょう。
手を握ったときの小指の付け根にできるしわの辺りを指で軽くマッサージしましょう。
症状その②肩こりや腕の痺れ肘の痛み
原因
携帯電話は軽いように見えて、長時間持っているとその重みで腕や肘に負担がかかるので、別のものをつかんで持ち上げるときに肘にズキンとした痛みが出たりします。
また、スマホの長時間利用で身体が固まり、猫背になっていると肩の血流が悪くなり、肩こりの原因にもなります。これらの痛みが出た場合は下記の方法で改善しましょう。
マッサージボール(ゴルフボールやテニスボールでも可)で、肩甲骨の内側外側を刺激してみましょう。痛気持ちい場所を見つけて、ボールを置き、身体の重みでマッサージします。
左手で右手の4本の指を包み込み、右手の手のひらを外に向けたら、右手の肘を伸ばして指先は下に向けます。ゆっくりと左手を手前に引いて20秒キープ。これを左右交互に行いましょう。
左手で右手の甲全体を包み込み、右肘を伸ばして右手の指先を下に向けます。ゆっくりと
左手を手前に引いて20秒キープ。これを左右交互に行いましょう。
症状その③目の充血や疲労
原因
携長時間、スマホを見ることで目に負担がかかり、目の中の細胞や筋肉を疲れさせてしまう「眼精疲労」が生じることがあります。
また、若い世代の人でも「手元が見えにくい」「ピントが合わずに視界がぼやける」といった、老眼のような症状に悩む方が増えています。
スマートフォンやタブレット端末などを長時間利用していることが多く、このような症状を「スマホ老眼」と呼びます。
① スマートフォンを見るときは、目とは40cm離して使用するようにしましょう。
② 長時間使用する事を避けるためにも、1時間ごとに10分程度は作業を止めて、目を休めるか、窓から遠くを眺めるようにしましょう。
③ 夜、ベッドの中で携帯電話を見るときは、ブルーライトをできるだけオフの状態にしましょう。
①眉毛の下にあるくぼみを、親指で外側に10回ほど押す。
②鼻の付け根を、親指と人差し指でつまむようにしながら、上へ4回ほど押す。
③こめかみを人差し指で10回ほど、ぐるぐると押し回す。
④ 最後に下まぶたから指一本分下にある部分を、人差し指でぐるぐると10回ほど押し回す。
※目の周りは優しく押すようにし、眼球に強い圧力を掛けないように気を付けましょう。
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