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偏差値40から京大に合格した勉強法 学ぶ

なぜ私が「高3の夏で偏差値40から京大に合格」したのか?

学び方を学び、自立学習ができる人を育てる「学び方学習オンラインスクールSTORY MAKER」を運営している歌崎 雅弘と申します。

ここでは、私がなぜ大逆転合格することができたのかを基に、「努力を100%成果につなげる学び方」を誰もが実践できるかたちでお伝えしてまいります。

また、私の学び方は「勉強ができるようになる」だけにとどまらず、「仕事や人生における問題解決」をスムーズに行うために大切な根本的な考え方です。

ですので、日本での受験をお考えではない方や大人の方にとっても、十分参考にしていただけると思います。

次回以降は、以下のような内容で進めていきます。

  • 成果をあげる学びのサイクル
  • 自分で伸びる力「自伸(じしん)」とは
  • (自由に実験)算数・数学は「挑戦する力」で大きく伸びる
  • (理由を思考)努力を100%成果につなげるための考え方
  • (失敗を改善)失敗は「成長」のもと
  • (時間を意識)ムダを徹底的に排除する考え方
  • 二回同じ間違いをしなくなるノート術「さとりノート」
  • 文章を「なんとなく読む」を卒業する「文章速解」
  • 速読より大切な速答力を上げる「早押しクイズ学習アプリはやべん」

記事のテーマについてのご要望などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

どのような内容にも対応できると思います。

それでは、今回の本題である「なぜ私が偏差値40から京大に合格したのか」のお話に入っていきたいと思います。

合格可能校を「志望」しなかった

まずはじめに、志望校の選び方はとても大切です。当たり前の話ではありますが、志望という言葉の意味は「心の底からかなえたいこと」という意味ですから、「心の底から行きたいと思う学校」こそが志望校ということになります。

でも、巷では何が行われているか?進路相談という形で、偏差値で「合格できそうな学校」を選択させられています。このように選んだ学校のことを「合格可能校」と私は呼んでいます。

私は、京都大学アメリカンフットボールに入るために京都大学を志望しましたので、他に選択肢はありませんでした。進路相談では「お前は絶対に無理だ。何年かかっても無理だ。この時期にこの偏差値で合格した人は、学校が始まって以来1人もいないからだ。」と言われたんです。

なぜ他人の情報で、無理だと決めつけるのでしょうか?それによって無理だと決めつけられて、合格可能校を選んでしまったら、やる気がなくなるのは当たり前です。やる気をマックスにするためには、「志望校」を選ぶ必要があります。

また、志望校を本気で目指して挑戦したという経験こそが、社会に出た時にも活きてくるのです。どうか偏差値に惑わされず、自己実現に向けて挑戦していただきたいと思います。

できない原因から課題を発見した

やる気をマックスにするためには「志望校」を選ぶことが大切だとお話しましたが、やる気だけで合格するかと言ったら、そんなことはありません。どのように取り組むのかも大切です。

ここから取り組み方についてのお話になりますが、初めにお伝えしたいことは、いかに課題に集中的に取り組むかです。課題を見つけるために大切なことは、「何が原因でできないのか」を明確に言語化することです。

私が京大受験を決めた時に、できない原因として挙げたのが

  • 中1から勉強していない
  • 英語については、英単語を全然覚えていない

ということでした。この課題を解決するために、

  • 中1からのやり直し
  • 英語については、英単語に集中する

ということに取り組むことを決めました。勉強は「積み重ね」が大切なので、わからないことをほったらかしにしたままでは、どれだけ努力をしても結果に結びつきませんので、そのことを無意識に理解していたのだと思います。

英語ができない原因は「英単語がわからなくてできない」ことがほとんどなので、まずは英単語に集中することをオススメします。語彙力がついてくると、初めて次の段階の課題が出てくるものなのです。

ムダを徹底的に排除した

次は、時間に対する意識です。時間は1日24時間と決まっていて、受験の日は決まっています。ということは、限られた時間をいかに有効に使うが勝負の分かれ目になります。

いかに、「結果につながらないのに、なんとなくやっている作業」であるムダを削減するかが大切です。私が削減したムダは、

  • 授業
  • 宿題
  • スキマ時間

の3つでした。

人が話しているのを聞いて学ぶスタイルの「授業」よりも、「自分で読んで、わからないところを質問する」スタイルの方が10倍速いと前から思っていましたので、授業を聞くということを一切やりませんでした。読んだら5分で終わる内容を60分もかけて取り組むというのは、非効率な上に退屈極まりないので、モチベーションの低下にもつながると思います。

さらに、宿題というのは「人から与えられた課題」のことですが、そもそも課題というのは「自分の中にあるもの」ですね。それを自分自身で発見する力さえつけていれば、課題を人から与えてもらう必要などないのです。私は自分の課題を発見することができる人間でしたので、宿題をやるのは時間の無駄であると考えました。

最後に、大切なのが「スキマ時間」をいかに活用するかです。何もやっていない空白の時間というものが、人間誰しも大量にあるもので、いかに細切れのちょっとした時間を活用できるように「短い時間で勉強をスタートできる仕組み」を構築しておくことが大切だと考えました。

今後お伝えしていくことになる「さとりノート」というノート術があるのですが、この「さとりノート」のおかげで、たった5秒のスキマ時間さえも、学習に活用できる状態を作りました。

効果を意識した

「できないをできるにする」ということが勉強においては重要であることをお伝えしていましたが、逆に苦手すぎることは「あきらめる」ことも大切だったりします。それは、「かけた時間に対して、それほど効果を得られない」という場合です。言い方を変えると、せっかく頑張っても合格確率が上がることにつながらないことです。

ほとんどの人が、常識にとらわれて、与えられた科目を全てこなさなければならないと思い込んでいるのですが、そんなことはありません。あくまでも「合格確率をどうやって上げるか」という観点で判断することが重要なのです。

私の場合は、「古文漢文」「数Ⅲ数C」を捨てたのです。古文漢文は配点が大きくないことと、マーク式なので、なんとなくやってもある程度取れていたからです。真面目に受けたとしても、勘と大して変わらない状態だったので、時間対効果が低いと判断しました。

数Ⅲ数Cについては、学習に相当の時間を要する科目で、京都大学の理系数学の問題6問中1問程度しか出ない状態でした。また、京都大学の数学は4割程度取れれば十分なので、1問を捨ててしまって、他の重要な科目に時間を使う方が賢明であると考えたのです。

大量の過去問に取り組んだ

できるだけ早い段階で過去問に取り組みました。過去問に取り組むことは「ゴール地点を明確にイメージする」ことにつながり、今の自分に何が足りないのかを明確にできますから、早めに取り組むべきなのです。

全範囲の学習を早々に終わらせて(完璧ではなくてもいいので)、結果が散々であっても、過去問にチャレンジするのです。以下のように、いくつかの段階に分けて取り組むことが大切です。

  • 時間を測って取り組む
  • 時間関係なくじっくり解いてみる
  • 教科書や参考書で調べながら解いてみる

最後の段階までやってみて、合格ラインを超えることができたかどうかをチェックします。もし、教科書などを見たら合格点を超えるのであれば、教科書をしっかり学べば合格できるということになります。課題も明確になりますし、合格までの道筋を明確にすることも可能になります。

どれぐらいの回数取り組めばいいのか、よく聞かれますが、少なくとも30回分の過去問に取り組むことをオススメしています。それぐらいの回数に慣れていれば、その学校の傾向に強くなっているはずです。

このように、「合格確率を上げるにはどうすればいいか」という観点で取り組み内容を考えて、アクションを起こし続けてきたからこそ、合格できたと思っています。このときの取り組み内容を言語化して構築した学習法について、次回から掘り下げてお話していきますので、宜しくお願いいたします。

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歌崎 雅弘

京都大学農学部卒業
株式会社STORY MAKER 代表取締役社長
株式会社いま-みらい塾 代表取締役社長
高校3年8月で偏差値40の状態から京都大学を志し、半年で偏差値80まで上げて、京都大学農学部に合格。この経験に基づいて構築した「学びの極意」を伝えるオンライン塾「STORY MAKER」を運営。塾を卒業して自分で学ぶための「学びの根本原理」を身につけることで、生きる力を育みながら自然と学力もつくことを啓蒙している。著書に『生きる力を育む勉強法』がある。