普段の会話やケンカの際に、お子さんから「ばか」「死ね」といった暴言を吐かれたことがある親御さんは少なくないと思います。
わが子から暴言を吐かれてしまうと、「ショック・・・」「なんでそんなことを言うのだろう」「いつからこんな言葉を言う子になってしまったの」と落ち込んだり、悩んだりすることもあるでしょう。
では、このようなお子さんの暴言を親はどのように受け止めればいいのでしょうか。今回は、「お子さんの暴言」をテーマに、なぜそのような発言をしてしまうのか、親はどのように対処すればいいのか、といった点を詳しく紹介していきます。
子どもの暴言ってどんなもの?
お子さんと話しをしていた時に「ばか」「死ね」といった言葉が飛び出したら、きっと親御さんはビックリされますよね。なかにはショックを受ける方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この暴言は親子の信頼関係があるからこそ成り立つものです。仮にお子さんが「暴言を吐いたら親から本当に捨てられてしまう」「親子の縁を切られてしまう」と思っていたら、きっと暴言を吐くことはないでしょう。
驚くような暴言をお子さんがはっきり・ズバッと言うとき、それはまさに親のことを信頼して発言している証(あかし)なのです。
子どもの暴言に対して親はどう対処する
子どもが暴言を吐いたとき、親御さんが「なんでそんなこと言うの!」「親に向かってその態度はなんなの!?」と怒り出したくなる気持ちもよく分かります。
でも、そこで声を荒げたり、きつく叱ったりするのは逆効果になる可能性があります。暴言に対してなぜそんなことをしたのかを問い詰めるよりも、「言いづらいことを言ってくれてありがとう」くらいの気持ちで大らかに受け止めてあげるのがポイントです。
お子さんのことを受容してあげることで、お子さん自身も「親が本当に自分のことをわかってくれている」と思うようになります。
子どもを受容するときのポイント
お子さんのことをすべて受け止めてあげたいと思っても、親としては「言いたくなる気持ちもわからなくないけど、でも言ったらダメなものはダメよね」とつい諭したくなるものですよね。
しかし途中から否定をしてしまうと、お子さんは「結局味方になってくれない」「自分の気持ちをわかってもらえない」と強く意識づけられてしまいます。
そのため、まずは“ひたすら受容に徹すること”がポイントです。しっかり受け止めてあげたうえで、お子さんが「わかってくれた」「味方になってくれた」と感じてから、「こうした場合は、どうしたらよかったと思う?」と、ほかに方法がなかったのかを質問してあげるとよいでしょう。
この方法は、友達や先生に暴言を吐いてしまった場合の対処にも応用可能です。いきなり否定から入ったり、問い詰めたりするのではなく、まずはしっかり受け止めることを意識することが大切です。
まとめ:暴言には「言ってくれてありがとう」の気持ちで
今回の記事では、「子どもの暴言」をテーマに、なぜそのような発言をしてしまうのか、親はどのように対処すればいいのか、といった点についてお話ししました。
お子さんが暴言を吐いてしまったときは、ショックを受けたり、怒ったりするのではなく、「言ってくれてありがとう」くらいの大らかな気持ちで受け止めてみましょう。そしてお子さんが「親は味方だ」と感じてくれたら、どうしたらよかったのか、ほかの方法はなかったのかを一つずつ探っていくのが有効です。
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