「自宅で理学療法シリーズ」の第四弾は、座り姿勢が長いと臀部から足にかけて痺れたり、電気が走るように痛む症状 「坐骨神経痛」がテーマです。坐骨神経痛に効くツボやストレッチ方法を紹介していますので、実践してみてください。
自宅でできる坐骨神経痛対策❶「つぼ押し」
坐骨神経痛のツボです。下記のツボのところを温かくなるまで、2〜3分程度刺激をしてみましょう。
★委中(イチュウ)
脚の後面、膝を曲げるところに太い横シワが入りますが、その線のちょうど真ん中が委中です。 とてもわかりやすい位置にあり、左右の脚に対称にあります。
★陽陵泉(ヨウリョウセン)
腓骨小頭の前のすぐ下にあるのが陽陵泉のツボです。
★行間(コウカン)
足の親指の爪の第2趾側のラインから下がった指の付け根にあります。
自宅でできる坐骨神経痛対策❷~寝たままストレッチ~
① 仰向けに寝て片方の膝を曲げ、もう片方の足太ももの外に、曲げた足のくるぶしがくるように組みます。足を乗せた方の片方の足の太ももの裏側を両手で持って、そのまま胸の方に引き寄せます。
オフィスや家で、椅子の上に座った状態でもでるこんなやり方もあります。
②
クリニックで本格的に坐骨神経痛対策①「推拿」
推拿とは、手や肘などあらゆる手技を使って、身体の点(ツボ)、線(経絡)、面(表面筋膜)に圧力をかけて、身体のバランスを調整し、痛みを取り除く治療法です。
推拿は坐骨神経痛の治療の他、ストレスが原因の不眠や頭痛、咳などの治療も可能です。
担当:ヘンリー先生(推拿/内科/鍼灸科専門)
【コメント】痛みがひどく鎮痛剤を服用している方で、鎮痛剤の効果も薄れてきた場合には、中医学の診察、治療を受けてみると、QOL(生活の質)向上につながります。痛みを抑え我慢するのではなく、鍼治療は痛みを改善することができます。
クリニックで本格的に坐骨神経痛対策②「鍼灸」
鍼灸は、鍼とお灸を使い身体の点(ツボ)、線(経絡)に物理的な刺激をあたえ、身体の反応を利用した治療方法です。特に痛みのコントロールには一定の効果が期待できます。
担当:マーラ先生(内科・婦人科・鍼灸科専門)
【コメント】患者さんに痛みの原因や治療方法を説明し、治療プラン立てます。推拿や必要に応じて漢方などを組み合わせながら、治療を進めていきますが、時に痛みが酷い場合は、レントゲンやMRI等の検査も行う事もあります。
「坐骨神経痛」の最も効果的な治療は?
古川先生に聞いてみました。
「坐骨神経痛」などの神経痛は、高齢になればなるほど慢性的に痛むことがあります。消炎鎮痛剤の効果がない場合には、「活血」の生薬が痛みを調節してくれることがあり、鍼や推拿などの中国式のリハビリと併用して生薬を服用すると更に効果が期待できる場合があります。
また、冷えることで痛みが増す人には「鹿角、附子」などの身体の中から温める生薬が痛みに効果的。
身体の冷えは、自己防衛能力が低下しているサインなので、冷えや痛みのサインを見逃さないで、早めに診察治療を受けましょう。
冷えや痛みがなくなれば、生活の質も向上し、健康的な身体作りの礎にもなります。
今回ご紹介した「坐骨神経痛の治療」は当院の古川先生とヘンリー先生、マーラ先生が実施しています。
古川先生とヘンリー先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、マーラ先生の診察は虹梅路クリニックで、夜20:00まで受けられます。
土曜日でも診察が可能ですので、坐骨神経痛でお悩みの方は、一度相談してみてください。
お問い合わせをお待ちしています。
★保険についてのご質問や、治療期間はどのくらいかかるの?漢方薬は苦いの?
など、なんでもご質問ください!