中国では、たまにごま油を絞っている風景に出会うことがあります。そんな絞りたてのごま油を買うと、その香り高さにうっとりしてしまいます。ねりごまの芝麻醤もコッテリして美味しいですよね。
ごまは、そのままだとちゃんと消化できずに、その栄養を摂り込むことができないまま、ただ体の中を通過してしまうので、ねりごまやすりごまを食べるのがおすすめです。
日本のごまは、ほとんどが輸入品
ごまメーカーとして有名な九鬼産業(株)のホームページによれば、日本で消費される胡麻は年間15万トンほど(2021年)ですが、そのうち国産ごまはたったの40トン。自給率0.1%にも届かないのです。
参考 九鬼産業(株)HP 「【自給率0.1%未満?】国産ごまのホントのこと」
https://www.kuki-info.co.jp/gomanokoto/gomanokoto-005.html
ではどこから輸入しているのでしょうか。
中国からというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
でもところが、中国での胡麻消費が急増し、今や中国は世界最大のごま輸入国。2021年の実績は117万トンと過去最高を記録したそうです。
参考 食品産業新聞社HP 「ごまの原料事情を聞く」
https://www.ssnp.co.jp/soy/319010/
日本は、ナイジェリア、ブルキナファソ、タンザニアなどのアフリカの国々や、グアテマラ、ボリビア、パラグアイなどの南米の国々からごまを輸入しています。
10年ほど前に、広島のふりかけメーカーの社長さんから、「政権が不安定な国も多く、必要量を確保するのが大変」と聞いたのを覚えています。
ごまには原産地表示義務がない
ごまには、原産地表示義務がありません。
我が家に今あるものも「いりごま(国内製造)」とありました。なので、国産と勘違いしていたり、ごまは中国から来ているのだろうと思ったりしてしまうのかもしれません。原産国表記の部分にシールが貼ってあり「パラグアイ」と表示されていたこともありました。産地が異なるときにも対応できるようにシールを貼っているのだと思われます。
上海で売られているごまは、どこから輸入されているのでしょうか?ぜひ気にしてみてくださいね。
ごまたっぷり、ドレッシングやつけダレに!
今回はねりごまとすりごまを使ったごまだれレシピをご紹介します。野菜もたっぷり入っているので、ドレッシングとして、また鍋料理のつけだれとしてご活用くださいね。
野菜たっぷりゴマだれ
[材料]
- 玉葱 1/4個
- にんじん 1/4本
- にんにく 1/2かけ
- 白すりごま 大さじ3
- 油・酢・醤油 各50ml
- 砂糖 大さじ2〜3
- 白ねりごま(芝麻醤) 大さじ1
[作り方]
<フードプロセッサーがある場合>
- 玉ねぎ、にんじんは適当に切り、ニンニクを除く材料全てをフードプロセッサーに入れて撹拌する。
- ニンニクはすりおろして加え混ぜる。(ニンニクはフードプロセッサーにかけると絡みと苦味が出るように思うので)
<フードプロセッサーがない場合>
- 玉ねぎ、にんじん、ニンニクはすりおろし、他の材料と混ぜる。
開封率50%超、食に関するお役立ち情報をお伝えするメルマガを、ほぼ毎日発行しています。もしよかったらお読みくださいね。