上海世博文化公園の南区が、2024年9月20日に開園することが発表された。上海世博文化公園は2017年9月22日に建設を開始し、公園の北区は2021年12月31日に先行して開放されている。
南区の目玉となるのは人工の「双子山」で、山を流れる滝が特徴。南区全体の面積は65ヘクタールにおよび、そのうち双子山は30万平方メートルを占めている。山の中には駐車場が設けられ、来園者や周辺住民の駐車問題を解決する機能も持たせている。
2つの滝を擁する双子山
双子山は、高さ48メートルの主峰と37メートルの副峰からなる人工山で、山の麓には主瀑布と小瀑布の2つの滝が流れている。瀑布の水源は黄浦江と連結した公園の中央湖からくみ上げられ、山頂から12メートルの高低差を経て流れ落ちていく。
また山頂の展望台からは、公園全体と周辺の景色、さらには盧浦大橋を一望することができる。また、双子山の設計は松江の「九峰三泖」を元にしており、自然に近い山林景観を市民に提供することを目的としている。
アジア最大級の温室 上海温室花園
もうひとつの目玉は上海温室花園だ。上海世博文化公園の中心部に位置し、22,000平方メートルの敷地には、乾燥地帯の植生を再現した「海市沙洲」、熱帯雨林をテーマにした「雲上森林」、熱帯花卉植物を展示する「雲霧峡谷」の3つのテーマ館で構成される。これら温室施設は、アジア最大級の規模で、室内に30トンの菩提樹やチュウゴクオオサンショウウオなどが棲むミニ水族館なども備えている。
特に「海市沙洲」館には、2.2メートルの幹を持つ巨大なバオバブの木や、砂漠の植物などが展示されており、圧巻の景観が楽しめる。「雲上森林」館では、食虫植物の展示が特徴で、訪れる人々を驚かせる。
南区開園記念イベント
公園の南区開園を祝して、多彩なイベントが予定されている。双子山展覧ホールでは「人民の鏡界」写真展が開催され、また10月には音楽の森でストリートパフォーマンス「公園好声音」が予定されている。さらに、ドッグパーク「狗Go楽園」ではペット向けのイベントも開催される予定だ。混雑時には段階的に入場規制が行われる見込みで、国慶節などの大型連休には臨時トイレや臨時飲食車が設置され、周辺の駐車場にも誘導が行われる予定となっている。
名称 | 上海世博文化公園 |
住所 | 浦东新区济坤路100号 |
営業時間 | 申園:9:00-17:00(16:30最終入園) 上海温室花園:9:00-17:00(16:30最終入園)月曜休 狗Go楽園:13:00-17:00、17:30-21:00 世博大道2200号駐車場:9:00-20:00(ミニプログラムより要予約) |
チケット | 申園:大人30元、子ども(6〜18歳)15元 上海温室花園:大人98元〜、子ども(1m以上1.4m未満)49元〜 狗Go楽園:小中型犬30元、大型犬40元 狗Go楽園プール:小中型犬58元、大型犬88元 ※狗Go楽園と狗Go楽園プールのセット料金や会員料金も有り ※チケット購入・予約はWechatにて「上海世博文化公园」のミニプログラムを検索 |
出典:上海世博文化公园