こんなイライラ症状ありませんか?
①騒音やにおいに過敏になり、心がざわつく
② 些細なことでイライラする自分を常に感じる
③ まだ子供が 5 歳未満、可愛いはずなのにすぐにイライラしてしまう
④子育てでうまくいかないと、不満がたまり怒りだしてしまう
⑤不安も怒りもコントロールできない
こんな風にイライラする症状は、あなたの性格のせいではありません。
ついついイライラするのは、必ず何かに原因があります。
イライラに気が付いた後、自分を責めずに古川先生に相談してみましょう!
古川先生はそのようなイライラを、身体の状態別にこのように解決していきます。
①騒音やにおいに過敏になり心がざわつく
(その原因は?)
環境の変化や文化の違いにより、心が疲れてしまい、身体は気血(栄養バランス)が減っ てしまっている状態です。
(解決方法)
食習慣を分析し栄養素の欠乏の有無を調べます。中医学的に体質を診断し、胃腸の調整を 行い、気と血のバランスを整えるようにします。 また心の疲れる原因を見つけ、心を落ち着かせるための方法を患者さんと一緒に探してい きます。
②些細なことでイライラする自分を常に感じる
(その原因は?)
肝の血が足りないため、心に余裕がなくなっている状態です。女性の方は血(栄養)が足 りないタイプ、男性の方は気帯(睡眠不足や飲酒過多)のストレスタイプが多い傾向があ ります。
(解決方法)
まずは男女ともに睡眠の質を調べます。睡眠および入眠時間、夢の有無、寝汗、噛み締め、 起床時の鼻づまりの有無、また浮腫など。これらの項目は、解決するのにとても重要な要 素です。また睡眠の質を良くすることで、日常で余裕も生まれます。漢方で肝の血を調節 して、睡眠の質を向上させることも治療方法の1つです。
③まだ子供が 5 歳未満、可愛いはずなのにすぐにイライラしてし まう
(その原因は?)
出産後の身体の養生ができずに、血虚体質で子育てしているタイプに多く見られる症状で す。
(解決方法)
中医学では「不安」は血を消耗してしまうことがあり、「血虚体質」は不安な情動を誘発 してしまうと言われています。なので、血を養う食材を摂取し、血を養う生薬に加えて血 を生成できる胃腸の機能回復が目標になります。また、メンタル面でも頑張っているお母 さんがこの症状になりがちです。まずは、お母さん自身の身体を健康に戻してから、ゆっ くりと一緒に改善していきます。
④子育てでうまくいかないと不満がたまり怒りだしてしまう
(その原因は?)
親自身がとても真面目で完璧主義、神経質な人に多く見られる症状です。こいうったケー スの場合は、親も子供もともに、気力の消耗をしてしまっている場合が多いので、心と身 体の疲労状態がつづいていると考えられます。
(解決方法)
上手くいかないと不安になる時は、他人に助けてもらいましょう。怒り出す前に誰かに相 談することも大切です。漢方では、腎虚体質の人は失敗を怖がり、逆に怒りや不満が溜ま ってくることがあります。このような時には、腎気を補う生薬を処方することで気分のコ ントロールをしていきながら、徐々に解決の糸口を探していきます。
⑤不安も怒りもコントロールできない
(その原因は?)
自分一人で問題を抱え込みすぎて、身体が熱体質になってしまった状態です。お母さんで よくあるのは、産後の養生が十分にできず、責任感が強く、他人に助けてもらうのが悪い ことと思ってしまう人(上海で助けてくれる人がいないと思っている人、もしくは上海な ので近くに頼れるご両親がいない人)に多い症状です。
(解決方法)
身体の熱にはニ種類有ります。一つ目は、肝火体質のように薪が燃え上がっている状態、 そのような状態の「熱」の改善には苦い生薬を使います。二つ目は、腎陰虚体質のように 熱を冷やす機能が下がってしまった状態、そのような状態の「熱」の改善には「苦く」 「酸っぱい」生薬を使います。
時間を要しますが、心と身体のバランスを整えることで、親子一緒に成長できる環境づく りを提案していきます。
医師からの一言
中医学では五行学説という理論があります。五行学説とは、人間も社会も木、火、土、金、 水の 5 つのファクターから成り立っているという考えかたのことで、肝の働きが鈍くなっ たりすると血や気が上昇し、イライラしたり血圧が上がったり、眠れなくなったりすると 考えます。
また、気の巡りを整えるのも重要なことと考えています。中医学では気、血、水という言 葉があり、目に見えない生命エネルギーである「気」が乱れることによって、イライラの 感情が起き、この気の乱れは体のゆがみにつながり、病気を引き起こす可能性があるからです。
イライラに悩んでいるときには、以下の 2 つことを行ってみましょう。
1)悪い気を吐き出す
イライラを解消する 1 つ目の方法は、「悪い気を吐き出すこと」です。イライラがひどい とため息をついてしまうことがあります。漢方医学においては、ため息も悪い気を吐き出 したいという症状のひとつです。そのため、イライラしているときには、深呼吸をするこ とで脳の緊張を和らげ安静にすることができます。深呼吸と一緒に、体に溜まっていた気 持ちの波も吐き出してしまいましょう
2)食生活を見直す
漢方医療において、食べ物とは気や血、水を作り出すための大切な原料と考えています。 イライラに効く食べ物を摂取し、できるだけ甘いものは避けるようにしましょう。 ※イライラから来る不安な気持ちを和らげる食べ物としてナツメ、カキなどがあります。 詳しは診察の時にお聞きください。
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