「老乡」という中国語は日本語の「同郷」であることを指す言葉である。
筆者は中国で生活していると中国人同士はこの「同郷」であることは関係性に大きな影響を与えていると思う。
メインは筆者の中国人の奥さんを見ていてよく感じることだが、彼女は山東省出身であり、結婚後に上海に出てきた。
もちろん最初は知り合いもいない中での生活だったが現在ではたくさんの友人・知人がいる。その中でもとりわけ関係性の強さを感じさせるのがこの「老乡」と言われる同郷出身者である。
これはもちろん相性や個人差があることは前提ではあるものの、同郷の友達とは関係性が深まるのもめちゃ早いし、筆者から見ても打ち解けている感が他の人よりも強い感じがした。同郷であることが分かった時の反応もでかいし、その後の助け合いというか、付き合い方も濃い気がする。
特に地方から上海のような大都市に出てくるとやはり同郷の人とのコミュニケーションが懐かしくなる、という単純な面もあるが、それ以上に繋がりを重視する中国人独特の感覚だなぁと感じる。
日本人でも、もちろんこの様な同郷であることに対し親しみを感じる方々もいるとは思うが、それと比較しても中国における繋がり意識の方が強いであろう。
広大な中国では方言をはじめ、生活習慣の違いが多いことからも地域差による意識や考え方の違いが明確に現れる。そういった中で生活や仕事をしていく上で、やはり同郷の人であることで関係性が深くなるのは当然のことである。さらに重要なポイントは同郷であれば騙したり、変なことはしないであろうとう安心感にもつながる、ということもあるようだ。こういった繋がりを重視する感覚は中国人のスピーディなビジネス展開における要素にもなっているだろう。
筆者個人的には同じ出身県の人がいたとて「お、奇遇ですね」くらいの感覚なのでやはり中国人と比較すると、同郷であることでの親しみはほぼ感じることはほぼない。薄情な性格の筆者としては是非見習いたい習慣である。
ライター:Taro Nozawa
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