
2024年6月19日、上海市静安区の張園にて、外国人旅行者向けの新たなワンストップ統合サービスプラットフォーム「入境通Easy Go(イージーゴー)」のプロモーション発表会が開催された。訪中外国人が旅行の際に直面しがちな不便を大きく解消する画期的なサービスとなる。
外国人旅行者の“面倒”を解消する統合型ミニプログラム
「入境通Easy Go」は、Alipay(アリペイ)国際版アプリ内のミニプログラムとして、2024年7月2日に正式リリースされる予定だ。交通、飲食、観光、ショッピングといった外国人旅行者が中国滞在中に頻繁に利用するサービスをひとつにまとめ、まさに“中国旅行の三種の神器”を一括で提供するツールだ。
スマートフォンからワンタップで登録と認証を済ませるだけで利用可能で、複数のアプリを個別にダウンロードしたり、繰り返しユーザー登録を行ったりする必要がなくなるのは大きな利点だ。さらに、英語を中心とした多言語対応により、言語の壁も大きく軽減され、外国人旅行者にとって使いやすい設計となっている。
上海の移動を一本化「SH MaaS」も完全連携
上海市における交通サービスは、上海市の「MaaS(Mobility as a Service)」である「随申行 SH MaaS」が担当。バス、地下鉄、リニアモーターカー、フェリー、タクシー、スマートパーキングなど、上海市内のさまざまな移動手段を統合し、「ワンコード乗車」やバスのリアルタイム運行情報、多様な運賃制度などを提供する。
その他「入境通Easy Go」には「随申行」や「美団」「盒馬」「携程」「百聯」など24社・30のミニプログラムが統合されており、食事の予約から観光地のチケット購入、ショッピング、ホテル予約に至るまで、幅広いニーズに対応可能となっている。
免税手続きもワンタップで簡単に
加えて、上海では「即買即退(その場で免税)」の制度が導入され、外国人観光客は購入直後にAlipayを使用し「かざす」または「スキャンする」だけで、簡単に免税手続きができるようになっている。今後はこのサービス「即買即退」が上海の主要空港などにも拡大される予定で、訪中旅行の快適さは今後さらに向上していくだろう。
出典元:上海友协,上海外事, IT时报