上海市の衛生健康委員会が4月2日〜7日の間に、新型コロナ感染症に効くと言われている漢方薬を全市民に配るという施策を行っています。
みなさまも写真のような薬を貰ったかと思いますが、もらっただけで説明がなく一体どうしたら良いのかお困りの方がいるのではないかと思います。
薬によって、予防のものだったり、適当に飲んではいけないものだったりします。
基本的には何も症状がない場合は、飲まなくて良いみたいです。
薬の詳細を下記にまとめましたので、お役立てください。
龙医正气方
曙光医院の防疫ドリンクは予防的に服用できます。
玉屏风散
気の流れを良くする効果があり、予防的に服用できます。 熱のある人、すでに感染症の症状がある人は直接服用するのは適しません。 必要に応じて、他の熱を伝える生薬や熱を取り除く生薬と組み合わせて服用します。
感染症の症状がない場合、過度の発汗、疲労、喉の渇きに対しては、生脈(元気のなくなった脈を再生して蘇らせるという意味)のドリンクとして摂取することができます。
藿香正气水
アルコールを含んでいるので、高齢者、小児、アルコールアレルギーのある方は服用しないでください。 リキッドやドロップタイプもあります。 風寒(寒気を感じるタイプの風邪)、内湿(湿度の高い時期に、余分な水分や老廃物が溜まることで引き起こされる心身の不調)、胃腸症状の顕著な方に適しています。
疏风解毒胶囊
症状を和らげる力は弱く、発熱初期で寒気を感じる状態には適していません。 内部の熱を取り除くことに偏り、肝経(肝臓のツボ)の熱証(発熱・ほてり・熱がり・口が乾く・顔色が赤いなどの症状)や下焦(おへそより下)の婦人病に適しています。 また、喉の症状も少し緩和されます。
连花清瘟胶囊
風寒(寒気を感じるタイプの風邪)と湿熱(食生活の乱れなどによって余分な水分「湿」の邪気が身体に溜まって、熱を持つようになった状態)の両方に感染し、インフルエンザの症状がより重い患者に適しています。
例:高熱、悪寒、筋肉や関節の痛み、手足が重い、頭痛や頭重感、喉の乾燥や痛み、薄い黄色や厚い黄色の舌苔など。 すでに汗をかいている場合は、注意して使用してください。 麻黄を含むので、頻繁に胸の締め付けや息切れを感じる高齢者、心臓に基礎疾患のある方は、用量を減らすか、注意して使用してください。 また、この薬は予防薬として使用しないでください。
金花清感颗粒
熱の症状を伴う上気道感染症に使用することができます。 風邪以外の喉の痛み、咳に適しています。 風熱(膿性の鼻汁や喀痰、発熱などを伴う上気道の炎症)の風邪に適しています。
金花清感颗粒
熱証(発熱・ほてり・熱がり・口が乾く・顔色が赤いなどの症状)の上気道感染に使用することができます。 寒気や悪寒のない風邪や喉の痛み、咳に向いています。 風熱(膿性の鼻汁や喀痰、発熱などを伴う上気道の炎症)の風邪に適しています。
银翘片(雷氏のもので、ビタミンC银翘片ではない)
精陰顆粒は、軽い熱や発熱に用いられ、上記の「金花清感」より軽いタイプの症状に適しています。
痰热清
清熱(熱証(発熱・ほてり・熱がり・口が乾く・顔色が赤いなどの症状)を和らげること)の効果が強く、虚寒(陽気が欠如して体を温めることが出来ない状態。体が冷えやすい人など)体質の人は直接服用をおすすめしません。
防风通圣丸
寒気が有り、風邪の症状があり、さらに内熱(体内にこもって抜けない悪性の熱)があり、便が乾いたり便秘したりする場合に適しています。
葛根汤
汗をかいていない状態で、寒気があり、首の後ろの凝りや不快感がある場合に適しています。
小柴胡颗粒
口中の苦味、熱邪、両脇腹の不快感、肝・胆系のトラブルに適してます。
夏桑菊
上焦(横隔膜から上の部分)の頭・顔・眼の風熱(膿性の鼻汁や喀痰、発熱などを伴う上気道の炎症)症状に適しています。
出典元:https://mp.weixin.qq.com/s/eDwYuk4KMVT3HzV9vblg9A
一部中医学の専門用語があります。