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風邪に感染後の長引く咳、鼻炎には漢方が有効です!

□ 咳がずっと止まらない

□ 倦怠感が残り、すごく疲れやすくなった

□ 鼻水、鼻づまりが続いている

実は、感染症は、漢方薬が最も威力を発揮する分野なのです~

風邪に感染した後、咳がずっと続く、鼻水や鼻詰まりに悩まされているという人も多く、 当院にご相談に来られる方もたくさんいます。

「感染症に漢方薬?感染症の治療は、速効性のある西洋薬じゃないと無理でしょ」 「漢方薬でのんびり体質改善している場合じゃないでしょう?」

そうした思いを抱かれた人も、少なくないでしょう。

漢方では風邪を引いた後のこれらの症状は「余熱」や「脾虚症候群」が原因と考えます。 風邪の後に残る症状を根本的に改善するための漢方処方があり、今までの患者さんにはそれが良く効いています。

今回は、古川先生が実際に処方して成功している「風邪感染後の症状改善」について、 症状別に解説してもらいました。

痰が気管に絡みそれを排出するために咳が出るタイプ、気管に炎症が残っているため咳が 出るタイプの二種類が考えられます。

ウイルスで損傷された組織とウイルスの残骸が痰として排泄される前者のタイプの人には 「止咳化痰の生薬」を主に調合します。細胞損傷や免疫の過剰反応などが原因で気管の粘 膜に炎症が残り、それが刺激となって咳になるタイプの人には、「組織を修復する活血の 生薬」「免疫反応の乱れを調節する生薬」を主に調合します。

タイプ別に調合する生薬を細かく調節していくので、市販の咳止め薬でも咳が止まらない 人でも、早期改善が可能なのです。

鼻水は排泄される痰の色や質で生薬を調合します。次に鼻詰まりには細かく、炎症が残っ ているタイプ、粘膜が浮腫んでいる虚弱体質のタイプ、血流が悪く鼻腔が乾いているタイ プ、便秘や下痢などで腸に問題があるタイプ、心臓が悪く足が浮腫むタイプなど、様々な 原因が関係しているので、それぞれのタイプ別に生薬を調合して治療します。

鼻詰まりは、疲れや睡眠の質の低下にも影響するため、早めに積極的に治したい症状です。

風邪やインフルエンザ感染時に、高熱のため解熱剤を服用したり、その他の薬物を摂取し たため、胃腸の働きが乱れる人が多く、また、感染中に下痢などの症状があり直接胃腸を 損傷してしまっている方も多く診られます。このような方々は、感染後の「脾虚症候群」 という状態になっていることが多く、消化吸収が上手くいかないため体力回復に長い時間 を要してしまいます。舌の上に白い苔や汚れがある人はこのタイプです。もともと、感染 中は体力を奪われる状態が続いているにも関わらず、喉の痛みや高熱のため、食事もうま く摂れないまま、胃腸の調子も乱れると、慢性的な疲労が蓄積していきます。

このような場合は、胃腸を調節する生薬を主に調合し、体力をつける滋養強壮の生薬を調 合し、早期に体力が戻るように補っていきます。

★医師からの一言★

風邪やインフルエンザ感染症後の残ってしまった症状は、早期に治療すればするほど治療 効果は期待できます。長期に抗生物質を使用したり、咳止めや鼻炎の薬を服用すると、胃 腸の負担が多くなり、逆に回復まで非常に長い時間がかかると考えられます。

熱が下がった状態でも、上記のような症状がある場合は、症状を長引かせないためにも、 すぐにでも漢方薬治療を始めることが大切です。

★漢方豆知識「傷寒論」★

そもそも漢方は感染症のパンデミックを抑え込む薬として生み出されました。1800 年 前に書かれた『傷寒論(しょうかんろん)』は中国伝統医学の有名な古典ですが、こ れは漢方薬初の“感染症治療マニュアル”とも呼べるもの。感染症の脅威を目の当たり にした、張仲景という医師が、病に立ち向かおうとして編纂したものです。

 
傷寒とは、今でいうインフルエンザや新型コロナのような急性熱性疾患を指します。 『傷寒論』の序文には、当時のこんな記述が残されています。

「わが一族は以前、2 百余名もいたが、建安元年(西暦 196 年)から 10 年足らずの 間に 3 分の 2 が死亡した。このうち傷寒病で死んだ者が 7 割を占めている」

このとき猛威を振るったのは、インフルエンザやチフス、マラリアのような感染症 だったのではないかと考えられています。そこで、張仲景医師は一大決心をして先人 の経験や教訓、多くの医師や民間の療法を研究・収集して、傷寒論を書き上げたのだ と言われています。

傷寒論の中には、現在もよく知られている葛根湯(かっこんとう)や麻黄湯(まおう とう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、また前述の芍薬甘草湯や小青竜湯も登場し ています。つまり、漢方薬は現代に至るまで脈々と受け継がれ、1800 年もの使用実績 があるということです。

例えば、1918 年から始まったスペイン風邪のパンデミック。日本でも多くの感染者や 死亡者を出しましたが、ここでも漢方が効果を発揮したケースがありました。その時 もある著名な漢方医は傷寒論をはじめとした漢方処方を駆使して、自身の患者を一人 も死なせなかったという逸話も残っています。

今回、ご紹介した「長引く咳や鼻炎症状の改善」は、当院の古川先生が実施し ています。古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜 20:00 まで 受けられます。

土曜日でも診察が可能ですので、風邪を引いた後に咳や鼻炎症状がなかなか治らない 方は、西洋治療や薬膳にも詳しい古川先生に一度相談してみてください。 お問い合わせをお待ちしています。

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日本人医師在籍中医専門クリニックBODY&SOUL

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