Appleよりデベロッパ向けに招待状が発行され、WWDC 2022(以下WWDC22)の正式開催日程が発表されました。WWDC22の開催期間は日本時間2022年6月7日から11日で、基調講演(キーノート)は6月7日午前2時から始まります。
AppleのWWDC22の公式サイト(英語)によれば、今回のWWDC22も全てオンラインで行われます。
今回のキーノートではもちろん各次世代OSであるiOS/iPadOS 16、macOS 13、watchOS 9等のアップデート内容が発表されるものと思われますが、ハードウェアの発表はもしかしたら最小限になるか、もしくは一切ないかもしれません。
というのも、WWDC自体はデベロッパーを対象にしたイベントのため、新製品は自ずとMac関連製品に注目が集まるわけですが、現在Mac関連製品を主に委託生産している中国台湾企業Quanta(廣達電脳)は、工場が主に中国上海にあり、その上海が中国のゼロコロナ政策の煽りを受けてもう2ヶ月近くロックダウンになっていて、記事更新時点では既に稼働は再開しているものの稼働率は以前とは比べものにならないほど落ちており、現行のAppleのMac製品の納期も延び気味になっているのが現状です。そうなると、Appleとしてはさすがに新製品を盛んに開発するよりも、まずは業績のために現在の需要を満たすためにサプライチェーンの再構築にリソースを割くのが優先となっていることが考えられるからです。
更に、上海ロックダウンの影響によって上海港の麻痺し、国際ロジスティックが大幅な停滞していることも、Appleがせっかく製造した製品を輸出できないという問題に繋がっています。この状況で新製品をリリースするのはあまり得策ではないかもしれません。
とはいえ基調講演で何か新しいことが発表されるのか、楽しみではありますね。今後macOSとiOS/iPadOSの統合化が更に進むのか、長く噂されているVR関係の話題など、新型コロナによって低迷する経済に一石を投じるような変化をもたらして欲しいと期待しています。ただここ暫くのAppleを見ていると、さすがにそんな感じはしないですが。。
Apple Design Awardsでどんな魅力的な作品が出てくるかもちょっと楽しみですね。