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夏本番!猛暑を乗り切る!熱中症予防の7月の薬膳レシピ

中国4千年の「中医学(漢方医学)の理論をベースに、中医学ドクターが季節に応じた薬膳料理レシピをお伝えする「カンタン!薬膳料理」シリーズ第十五弾!

7月の薬膳レシピは、猛暑を乗り切る「気を補う薬膳」がテーマです。

その前に・・・。

35 度以上の暑い日々が続くと、熱中症になる方が多くなってきます。熱中症が起きるのは 炎天下の中、長時間いるときだけではありません。蒸し暑い家の中で活動をしている時にも、熱中症になることがあります。お子様やご家族の熱中症予防に、今日は、熱中症の 「簡単!カラダの熱チェック法」を紹介します。

トラブルを未然に防ぐためには、“あなたのカラダに余分な熱がこもっているかどうか” を症状が出る前に知ることが大切です。漢方の知恵を使えば、それを簡単に知ることができます。チェックするのは、「尿」と「舌の色」。この2つで、あなたのカラダの熱の状態を簡単に把握することができます。

尿と舌の漢方流体質チェック方法

身体に余分な熱がこもっているとき

【尿は】濃い黄色~オレンジ色の濃縮した色になり、尿の量も少なくなります。

※ただし、ビタミン剤を服用中は成分の影響で尿が濃い黄色になることがあります。

【舌は】赤色になり、乾燥してきます。

身体がクーラーなどで冷えているとき

【尿は】無色・透明の稀薄な色になり、尿の量も多くなります。

【舌は】白色~淡白色になり、湿潤が多くなります。

※常に白色の舌の場合は要注意。冷えすぎているかもしれません。

カラダの熱の状態は、気温や生活環境、食事などの要因によって常に変化します。熱中症 予防のためにも、あなたの今の熱の状態を知るためにも小まめにチェックしましょう。

熱中症予防に!身体の熱を冷まし、水分を補う薬

難しい材料を使わず、普段の食材の組み合わせを工夫するだけで、いつも食材が「薬膳」 に!

今回の薬膳レシピは、旬の夏野菜を使った、夏らしいイタリアンそうめんです。

夏バテや熱中症に「夏野菜の洋風薬膳そうめん」

【材料】 2人前

そうめん……2 人分(2 束)

(具)

トマト……1/2 個

アボガド・・・ 1 個

サーモン・・・ 100g

塩・・・ 2 つまみ

しょうゆ・・・小さじ 1

レモン(果汁)・・・ 1/4 個分

ケイパー(みじん切り)・・・大さじ 1

オリーブオイル・・・大さじ 2

(ソース)

トマトジュース(無塩)……1 カップ

しょうゆ……小さじ 2

粒マスタード……大さじ 2

ツナ缶(油漬け)・・・ 1 缶(70g)

にんにく・・・ 1 かけ(すりおろし)

オリーブオイル……大さじ 2

バジルの葉・・・ 6 枚

(飾り用)

バジルの葉

【作り方】

1) (ソース)のにんにく1かけはすりおろしておく。→すりおろしにんにくチューブを使 っても OK。また、バジルの葉 6 枚は千切りにしておく。

2) ソースの材料を全てボウルに入れてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やしておく。

※ツナ缶は汁ごと入れます。

3) (具)のアボガドは縦半分に切って、種を取り、果肉を 1cm 角に切る。サーモンもトマ トも 1cm 角に切っておく。また、ケイパーはみじん切りにしておく。

※材料写真参照

4) ボウルにアボガド・サーモン・トマト・塩・しょうゆを加えて混ぜ合わせる。

5)4 にレモンの果汁と、みじん切りにしたケイパー・オリーブオイルを入れて全体を混ぜ合わせる。

6) そうめんは袋の表示通りに茹で、水でぬめりを落とし、水気を切る。

7) 冷蔵庫で冷やしておいた(ソース)にそうめんを入れ、手でよく揉んで味を馴染ませま す。

 

8) 器に 6 のそうめんとソースを盛り付けます。

9) 上から(具)の5の食材をかけて、飾りでバジルの葉を乗せたら完成!

冷房の効きすぎなどで「夏冷え」が急増しています。冷え性や夏冷えが気になる人 は、冷たいものの摂りすぎや飲みすぎに注意!

胃腸の機能を弱らせ、むくみの原因にもなります。 

また、生姜やねぎなどの温性食材をあわせたり、加熱調理したり、フルーツなら食べる 30 分前に常温に戻してから食べるなどの工夫もアリです。

古川先生による「潤肺」の薬膳食材講座

■カラダの熱を冷ます食材

陽気がマックスになる夏は、カラダの熱を逃がしてクールダウンさせましょう。気をつけ るのは、苦みのある食材。苦みのある食材には、熱を冷まし、余分な湿気を取り解毒作用 があるものが多いのですが、胃腸虚弱な人や冷え性の人は多く摂りすぎないようにしましょう。

<食材>

緑豆、小豆、小麦、もやし、緑茶、ゴーヤ、きゅうり、とうがん、トマト、レタス、オリ ーブ、スイカ、メロン、など。

⇒今回のレシピでの使用食材:小麦(そうめん)、トマト

■カラダに必要な水分を補う食材

夏は熱くてたくさん汗をかくので、水分補給してくれるものを摂りましょう。酸味のある  ものには収れん作用だけでなく、のどの渇きをいやす効果もあるので、上手に活用してみ てください。

<食材>

豆腐、白きくらげ、長いも、豚肉、きゅうり、トマト、梅、レモン、牛乳、スイカ、メロ ン、梨、柿など。

⇒今回のレシピでの使用食材:トマト、レモン

■「気」を補う食材

薬膳では、夏バテ要因のひとつとして、汗とともに元気のもとである「気」が消耗するか  らだといわれています。気が足りないと風邪やめまい、胃腸のトラブルも招きやすいので すよ。

<食材>

お米、さつまいも、長いも、かぼちゃ、マグロ(ツナ)、アジ、大豆、枝豆、とうもろこ し、きのこ、たまご、ぶどう、なつめなど。

⇒今回のレシピでの使用食材:ツナ缶

ドクターからの一言

熱中症予防に効果的!ちゃんと汗をかけるカラダにしよう!

熱中症など余分な熱によるトラブルを予防するためには、汗腺を鍛えて発汗力を UP させ ることが大切です。そこでおすすめしたいのが「汗活」。

日頃から汗をかく習慣をつけることで定期的に汗腺を鍛え、なまけ気味の汗腺の機能を活 動モードに切り換えてあげましょう。

そうすることで、汗腺が目覚め、しっかり発汗できるカラダになります。汗をかく方法は 何でも構いません。お風呂なら、毎日ちゃんと湯船に入る。それも半身浴の方がおすすめ です。運動でも同じです。始めの頃は汗がでにくくても、続けることで汗腺が活動モード となり、だんだんと汗がでやすいカラダとなります。熱中症に気を付け水分補給を行いな がら、あなたの無理のない範囲で定期的に続けましょう!

また、外が暑いのに汗をかきにくい人も、夏場に不調を感じるようになります。その場合 は漢方で身体の調整をすると改善しますので、ご相談ください。

今回、レシピ監修をされた古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、 夜20:00まで受けられます。

土曜日でも診察が可能ですので、汗をかきにくい、夏バテ気味で元気が出ないなどでお悩みの方は、西洋治療や薬膳にも詳しい古川先生に一度相談してみてください。 お問い合わせをお待ちしています。

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