子供にこんな症状ありませんか?
□ 「おねしょ」が治らない
□ 皮膚が痒くて、ステロイド剤が手放せない
□ 鼻炎が治らない
□ 鼻がつまり、寝苦しい
□ 「夜泣き」がひどい
□ 顔色が悪く、落ち着きがない
□ 熱い季節に、水イボができてしまう
子供の上記のような症状があっても、西洋の治療ではいつまでも改善できない、そんな時、 実は漢方薬(生薬)で改善することがあります。しかし、子供にも漢方に挑戦させてみた い!と思っていても「子供に苦いお薬飲めるかな??」と心配になる親御さんもたくさん いらっしゃると思います。
そこで今日は古川先生が実際に処方して成功している「子供でも飲める漢方」の飲ま せ方やその効果について、記事にしてみました。
新たな事にチャレンジする子供
子供は、まず先入観がない状態だと下記のような行動をとります。
・苦い薬を怖がらない
・考えるより行動する
・今が「チャレンジするタイミング」と考える
・一度の失敗ではあきらめない
・飲めたイメージが具体的に想像できる
・とりあえずチャレンジしてみる
子供の漢方を始めさせる時、こんなことが重要です
・ドクターや親は、子供の感情を優先に考える
・ドクターは、症状の緩和を明確にすること。
・そして、飲んだ後の症状がどのように変わるかを
しっかり子供に説明すること。
以上のことが重要です。
診察時の子供の心境は…
古川先生
お子さんは、自分の調子が悪いとき、お母さんやお父さんが自分の事を心配してくれているのを良くわかっています。
そのため ”自分の症状が早く良くなって、お母さんお父さんの心配を少しでも減らしたい” と思っている子供たちもたくさんいます。私たちドクターは子供たちの「チャレンジする 一歩の勇気」を見極め、そして何よりも「子供の治りたいと思う気持ち」を大切に診察し ています。それに加えて大切なのは、そばで勇気づけてくれる「親御さんのささえ」や 「飲み方の工夫」です。
そうして漢方薬を飲んで体調がよくなっていくと、子供は苦いお薬を飲めた達成感、お母さんお父さんの心配を減らせた安堵感、自分の体調が良くなる自信がつきます。またそれ らすべてのプロセスが子供の自己肯定感となり、さらに苦いお薬を飲む試練を乗り越えら れていきます。
漢方薬を子供に飲ませるポイント!
1)飲みやすい漢方薬から始める(下記参考)
2)まずは飲めるだけで、少しでも飲めたら OK とし飲めたことを褒めてあげる
3)飲む時期は制限せずに、飲みたいときに飲ませてあげる
4)ドクターは子供にお薬の説明をし、よくなるイメージを想像させます
5)飲めたら、ビックリするくらい大げさに褒めてあげましょう!
ではどのように漢方薬を子供に飲ませるのでしょうか?
チャレンジしたいけど本当に飲めるか心配ですよね。でも大丈夫!
飲みやすい漢方薬(生薬)から始めていきましょう。
※ただし、これらの漢方薬は症状によるので、自己判断せずにまずは、診察時にドクター に相談してドクターの処方で飲ませてください。
子供でも飲みやすい漢方(生薬)例
☆ 甘麦大棗湯
☆ 小建中湯
☆ 麦門冬湯
☆ 甘桔湯
☆ 五苓散など。
子供への漢方の飲ませ方!
★漢方薬に、下記の食材を混ぜて飲ませてみましょう★
1)麦芽糖、蜂蜜(※注意 1 歳過ぎてから)
これらの食材は、甘味があり漢方の苦みを緩和してくれます
2)おやつ(アイスクリーム、練乳、ジャム、ヨーグルト、あんこなど)
これらの食材は、漢方の苦みをコーティングしてくれます。ただし、牛乳アレルギーの お子さんには、アイスクリーム・練乳・ヨーグルトには混ぜないでください。
3)飲み物(ヤクルト、カルピス、ココア、ミロ、ぶどうジュースなど)
漢方の色に似ているぶどうジュースなどは、視覚的にも抵抗があまりありません。
4)おかず(カレー、スープ、クッキー、ゼリー、ハンバーグ、味噌汁など)
食事やおかずに漢方を混ぜる場合は、味の濃いカレーやハンバーグなどから初めてみてください。
★医師からの一言★
漢方薬(生薬)は、味自体が身体の症状に治療効果を与えることがあります。
例えば夜泣きをして悲しくなる子供に、甘い「甘麦大棗湯」を与えると、その甘味が心を 安らぎ緊張を解いてくれることがあります。また、落ち着きのなくイライラしている子供 は、苦い「黄連解毒湯」を与えると、苦味が身体の熱(炎症)を抑えるため、落ち着きを 取り戻すことがあります。
特に子供にとっては、苦いお薬は本能的に毒に近いものと判断してしまい、嫌がるのは普 通の行動です。しかし保護者や私達ドクターが、苦いお薬の怖さを取り除く努力をし、 「苦味のあるお薬であっても自分の身体を調節する力があるもの」と理解させて実際に体 験させることで、成長発達の助けになるのではと考えています。
今回ご紹介した「子供に漢方を飲ませる方法」は当院の古川先生が実施しています。 古川先生の診察は、黄浦クリニックと虹梅路クリニックで、夜 20:00 まで受けられます。
土曜日でも診察が可能ですので、お子様に漢方を試してあげたいとお考えの方は、古 川先生に一度相談してみてください。
お問い合わせをお待ちしています。
★保険についてのご質問や、どの先生に診てもらえばいいどの?漢方薬は苦い の?など、なんでもご質問ください!