
中国での暮らしにおいて価格交渉力が高いことはとてもメリットがある。
日頃のお買い物程度の「値引きしてよ〜」という程度であれば交渉する人としない人さはそんな変わらないのだがこれが賃貸やジムの契約、というある程度まとまったお金の必要な画面になる場合、交渉力によってかなりのメリットが生まれるのである。
日本ではなかなか経験できない事も多いので今回は筆者が経験した、とあるジムでの契約についてご紹介したいと思う。
ちなみに、説明は必要ないと思うが日本でジムへ入会するにあたってはいくつかのコースが用意されており、自分にあったものを選び契約して終了である。そこにはほぼ価格交渉の余地は無く、人による差異は無い。
ここ中国ではそんな簡単に話を終えるととても損をすること場合がある。
筆者が契約したジムでは基本的にクォーター期間、年間での会員カードの費用が記載されている。しかし、その費用というのは1ヶ月で計算するとだいたい日本円で7000円程度である。
この金額は中国であろうが日本であろうがとても高い。交渉が効くということを知らなければこのまま契約するしかないが、ここからの交渉が重要なのである
まず契約を始めると最初は普通の店員が出てきて色々とジムのメリットや、〜をプレゼントします、的な話をしてくる。
この段階の一般スタッフだと残念ながら価格調整権限は持っていないのでなんとかここを突破して次のステージに持ち込む事が交渉のスタートと言える。
そこを突破すると、その次には交渉相手がマネージャー的なポジションの人に変わるのでここからが本番。価格調整に対してある程度の権限を持っているマネージャークラスが出てくれば具体的な交渉が可能になる。
この段階でも一定の譲歩をしてもらうことができるがここでまだ終わってはいけない。なぜかと言うとラスボスである店長クラスが出てきてこそ、最大メリットが得られるからであるw
筆者の場合、もちろん奥さんが交渉しているのだがこのマネージャーとの交渉時点で既に50分以上が経過・・・更にこのマネージャークラスになると向こうもそこそこの交渉力を持っているのでたまに強気な姿勢でくる事もあるのでここが正念場なのである。
1時間が過ぎたころ、奥さんが帰るふり(※僕は本当に帰ると思っていたが演技だったらしい・・・w)をした時に向こうも慌てて「ちょっと待て!」と言う事で、ようやく店長が登場!
実は側で座って知らん顔で携帯いじっていた人が店長であった。ある程度話は聞いていたのであろう。
もうここまでくるとこちらの条件を飲むかどうか、と言う段階なので最後の力を振り絞る。結局のところ1時間半を要して最初の半額以下の費用で交渉がまとまったのでまぁ成功と言えるだろう。
もちろん結果的には嬉しいのだが、筆者的としては「こんな頑張らないとダメなんだ…」と言う様な気持ちも正直あるw
こういう事は中国では結構一般的で会員により契約内容が異なっている。日本の場合には同じコースであれば同じ費用、と言うのは当たり前で費用が会員により違うと言うのはほぼあり得ないだろう。
しかし中国ではこの様なジムの契約に限らず、色々な契約の場でこの様な価格交渉力が物を言う場面が出てくるのである。
このような交渉が嫌い、と言うことでサラッと契約する様な方ももちろんいるので全員がこの様な交渉をするわけではないが、中国で生きていく上では是非身に着けたいスキルである。

ライター:Taro Nozawa
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